能登半島の東側付け根部分に位置する氷見市は、海岸線から3,000m級の立山連峰が見える世界屈指の景観と海と山の自然の恵みに溢れる市です。
日本海の冬の味覚の王者、「氷見の寒鰤」「鰤おこし」といわれる雷がなり、海が荒れてくると寒鰤のシーズンです。暗い荒波の中、漁に出る漁師の方と、氷見の寒鰤に感謝し、素材を余すところなく調理いたします。
長い年月をかけて考案した自慢の品です。どうぞお召し上がりください。
氷見寒鰤の氷見 寒鰤
ブリは 3~6月に九州西の東シナ海で産卵する。モジャコと呼ばれる体長数センチの稚魚は対馬暖流に乗って、日本海沿岸へ。
秋には体長35~40センチのフクラギになり、翌年冬で60センチ程度のガンドに成長。翌年には5キロ程度の小型のブリになりm満3歳で10キロ級のぶりになる。
3歳以上になると、夏から秋は北海道周辺に滞留し、12~1月に南下して春に産卵、また北上回遊することがわかっている。
富山のブリがおいしいのは、ちょうど脂の乗ったブリが南下するルートにあたるのと、沖で取られたらすぐに氷水に入れ、新鮮なまま市場に運ぶ鮮度処理の技術が進んでいるからだ。
通常、3キロから4キロ以上でブリと呼ぶが、氷見では8キロ以上の大物しかブリとは認められない。
利家が求めた宇波の塩ブリ
ブリといえば氷見である、とりわけ、脂がたっぷりと乗った「氷見の寒ブリ」は、 全国ブランドとなっている。
大規模名大敷網(定置網)で漁獲された富山湾のブリは、こぞって氷見漁港に水揚げされることになる。
氷見のブリ漁の歴史は古い。すでに加賀藩祖前田利家の時代からブリ漁が盛んだったことを示す文書が残っている。京にいた利家より、氷見の宇波でとれたブリ17本を塩ブリにして送るよう、金沢城に命令が届き、村井長頼ら老臣がその旨を連署で伝えたもので、日付は文禄4年(1595)11月7日である。
また、江戸時代には、富山から高山を経て松本を結ぶ「ぶり街道」が成立していた。越中のぶりが、この街道を通って高山に入り、「飛騨ぶり」と名前を変え、松本方面まで運ばれ、正月のご馳走として珍重されたという。
石川県と同様、富山県では娘の嫁ぎ先に歳暮としてブリを送る風習が残っており、かぶらずし作りも盛んだ。
内臓までも食べつくしたい。
せっかくの日本一のブリ。魂まで大事に無駄なくおいしく食べてやりたい。内臓までも最後まで食べつくしたい。
試行錯誤を重ねて完成したブリ料理。珍味は全て店主のオリジナルです。
「昔の人は、もったいないという思いで、身以外の部分も工夫して食べていたはず。氷見のブリを愛すればこそ、私もそれにならったのです。内臓類は鮮度が良いうちに下処理するのが秘訣です。手間がかかりますが、氷見ならではの味だと自負しています」
ブリしゃぶ
てらてらと脂が光る切り身を、さっと湯通し。
表面はふんわり。その奥からとろけるようなやわらかさと脂の甘みがじゅわ~~っと広がりでます。
珍味3種
ブリ料理から成る。珍味は全て店主のオリジナルです。
内臓類は鮮度が良いうちに下処理するのが秘訣です。手間がかかりますが、氷見ならではの味。
鰤造り
とろーり、じゅわ~~とひろがる旨み。鰤本来の旨さを味わえます。
鰤コース (冬季限定)11月中旬~2月下旬
鰤コース料理
水揚げ状況によりご提供できない場合もございます。
鰤コース料理 | (冬季限定)11月中旬~2月下旬 10,000円(税別)より 肝旨煮、フトみそ煮、腸酢漬け、皮煮こごり、造り、塩焼、鰤大根、しゃぶしゃぶ、あら煮、なます、エラ唐揚、鰤汁、ご飯 以上 13品※水揚の状況により、コースをお受けできない場合もございます。 |
---|
鰤コース料理
- 鰤の旨煮・・・鰤の肝臓を醤油と砂糖で
- 鰤わたの味噌漬け・・・鰤の小腸を味噌漬けにして
- 鰤のふと味噌煮・・・鰤の胃袋の触感をお楽しみくください。
- 鰤の皮の煮こごり・・・鰤の持っているゼラチン質だけで固まっています
- 鰤の御造り・・・鰤の背身、中トロ、大トロ、尾の身など部位による味の違いを味わって
- 鰤大根・・・有機栽培の大根を2日間以上かけて煮込みました。大根によくしみこんでいます。
- 鰤の塩焼き・・・大根おろしとお醤油で
- 鰤しゃぶ・・・昆布だしで2~3回、少し半生で・・
- 鰤のあら煮・・・鰤の頭と牛蒡で甘辛く絡めました
- 鰤なます・・・ゆずの香りと大根おろしの甘酢和え
- 鰤のえらのから揚げ・・・レモンを絞ってお早めに
- 鰤汁・・・冬の根野菜鰤の漁師汁
- めし・・・ふっくらおいしい氷見産コシヒカリです
- 香物
「単品でもご注文できます」ご不明な点がございましたら、店舗までお問い合わせください。
*水揚げにより、ご用意できない場合もございます。ご了承ください。